いびき、と聞くと多くの人が「病気」「恥ずかしい」「治さなきゃ」と反応します。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)という言葉も浸透し、CPAP治療などを受ける方も増えました。
ですが私は、こう考えています。
いびきは、必ずしも“病気”ではない。
それは「構造的な現象」である可能性が高いのです。
人は仰向けで眠ると、筋肉の力が抜けます。
特に舌の付け根(舌根)が重力に引かれて喉の奥に落ち込み、気道を塞ぎかけます。
このとき、狭くなった気道に空気が通ることで発生する音——それが「いびき」です。
つまり、
・仰向け姿勢
・首の角度(屈曲)
・枕の高さや硬さ
・胸郭や背中への体圧
こうした「寝ているときの構造と圧力」が、いびきの発生条件をつくっているのです。
実際、私が開発した寝具(※トラタニ好循環マットレスと枕)を使用された方からは、
「いびきが軽減された」
「寝ている間に口が開かなくなった」
「朝、喉の乾きがなくなった」
といった変化の声が寄せられています。
もちろん医療が必要なSASは存在します。
しかしそのすべてが「病気」ではない可能性も見逃せません。
いびきを恥ずかしがるのではなく、まずは寝る姿勢や枕の高さを見直してみてください。
呼吸は「構造で変わる」。
私はそう信じて、呼吸を深める寝具をつくっています。